決算における貸倒引当金の処理

貸倒引当金に関して、決算の際に引当金を設定する問題も、確実に問われます。仕訳問題というより、第5問の財務諸表の問題で出題されるので、しっかりと理解してください。


X2年12月31日、山形株式会社は決算を行い、貸倒引当金の設定を行いました。年度末の時点で売掛金の残高が120,000円あります。売掛金の残高に対して、2%の貸倒引当金を設定してください。また、貸倒引当金の残高は、2,000円です。

さて、このような問題が出題された場合は、まず必要な貸倒引当金の金額を計算します。

売掛金の残高は120,000円なので
120,000円×2%=2,400円
今期末の貸倒引当金の金額は、2,400円にする必要があります。

そして、残高が2,000円なので、その差額の400円を繰り入れる必要があります。
必要な残高:2,400円−今の残高:2,000円=400円

そして、こちらが決算の仕訳となります。
貸倒引当金繰入 400  貸倒引当金 400

それでは、貸倒引当金の残高が、3,000円の場合はどうなるのでしょうか。
先ほど計算した通り、今期末の貸倒引当金残高は2,400円です。しかし、残高が3,000円なので、先ほどとは逆に残高を減らしてあげる必要があります。
その場合は、「貸倒引当金戻入」という勘定を用い、残高を変更します。

貸倒引当金 600  貸倒引当金戻入 600

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