【簿記2級】工業簿記における材料と製品、仕掛品の関係

Yahoo知恵袋にこのような質問が投稿されていました。

二級工業簿記についての質問です。
直接材料費の当月消費額が=仕掛品になる理由が全くわかりません。
わかりやすく教えていただけると嬉しいです!

二級工業簿記についての質問です。

また、追記でこのような質問もしています。

当月に消費した額が、なぜ絶対的に製造途中である商品に対する額だとわかるのですか?

おそらく、この方が疑問に思っているのは、『製品を作った時に、いつ購入した材料が使われたのか指示がない。なのに、今月投入したのが、全て仕掛品になるのはなぜなのか?前月の仕掛品が残っているかもしれないのに?』ということではないでしょうか。

工場で製品を作る際に、必ず以前仕入れた材料を使用したり、前月の仕掛品を製品へ加工を行えば、非常に原価計算を行いやすくなります。ですが、古い材料から使用されるとは限りませんし、前月からの仕掛品が、必ずしも製品になるとも限りません。

ただし、簿記試験においては、これらを正確に区別しようとすると、あまりに複雑になってしまいます。そこで、前月の仕掛品から順に完成品になったと考えて計算します。

どうしても材料の分配を正確に知りたい場合は、平均法や先入先出法ではなく個別法を用いれば可能だと思いますが、かなり管理が大変になるので、現実的ではないと思います。

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