手形取引

決まった日に、代金を支払うという約束を記載した証券を約束手形と呼びます。
また、約束手形を振り出した(発行した)方を振出人、受け取った方を受取人、または名宛人と呼びます。
※以前は、簿記3級において為替手形も試験範囲だったのですが、平成28年度の改訂において試験範囲外となりました。

約束手形を使った取引

約束手形は代金を支払う、または代金を受け取ることの出来る証書で、仕入や売上などに用いられます。


秋田株式会社は、得意先から商品100,000円を仕入れ、約束手形を振り出した。

この場合、秋田株式会社は得意先へ代金を支払う手形を振り出したので、支払手形という勘定を用います。

仕入 100,000  支払手形 100,000


秋田株式会社は、得意先へ商品80,000円を売り上げ、約束手形を受け取った。

受取手形 80,000  売上 80,000

この場合、秋田株式会社は代金を受け取ることが出来る手形を受け取ったので、受取手形という勘定を用います。
また、受取手形は代金を受け取ることのできる証書なので、この受取手形を使って支払を行う場合があります。


秋田株式会社は、得意先から商品50,000円を仕入れ、代金の支払いについては、得意先からの受取手形を裏書譲渡した。

仕入 50,000  受取手形 50,000

ここでは、この取引より以前に受け取った受取手形があり、それを使って支払を行ったという形になります。また、このような取引を、手形を裏書譲渡すると言います。

手形の割引

受取手形は、期日が来れば代金を受け取ることが出来るのですが、支払いい充てるなど期日前に換金したいことも出てきます。そのような、期日前に受取手形を換金することを、手形の割引と呼びます。また、手形の割引を行う場合に、割引料と呼ばれる手数料が取られます。仕訳においては、手形売却損という勘定を用います。


秋田株式会社は、得意先からの受取手形100,000円を割引き、割引料5,000円が引かれた残額を、当座預金に入金した。

当座預金 95,000  受取手形 100,000
手形売却損 5,000

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

トラックバックURL: https://boki-dokugaku.info/account-headings/dealing-bill/trackback/